きょうのぼく

朝目覚めると夏の蒸し暑い空気が寝起きで気怠い私の体を包んでいる。
まだ覚醒しきっていない頭をフル回転させ私はサイフの中身を確認し今日一日を420円で過ごさなければいけない事実と対面した。
一日420円というのは一般的視点から見れば何も問題ないように見えるかも知れない。
今は夏休みだしあまつさえ家から一歩たりとも出る必要はないからだ。
しかし、それは一般的な視点で見た場合の話というわけであってそれがそのままこの怠惰な日常を貪れるだけ貪ることが仕事である私に当てはまるというわけではない。
私が料理などというクリエイティブかつ家庭的な作業など出来るはずがないからであって体が栄養を欲すればそのたび家の目の前にあるコンビニエンスストアに足を運びその都度食料を調達しているわけである。

続く